川口市で店を増やす前に|二店舗で同じ接客を続ける採用・教育の決め方

二店舗目を出すとき、店長を一人増やすだけでは、一店舗目と同じ接客は続きません。採用時に何を見て、何を教え、開店後にどこを確認するか。その流れまで決まって、初めて仕事を任せられます。
川口駅側の店に加えて東川口側にも出店するなら、「困ったら既存店の店長が行く」という計画のまま進めないことが大切です。繁友健志が公開した多店舗運営の対談では、登壇したストレッチ専門店の経営者が、採用から教育、数字の確認、再指導までの運用を説明しています。その中心は、優秀な一人の頑張りを各店で繰り返すのではなく、問題を見つけて教え直せる仕組みを作ることです。
採用で見ることと、入社後に教えることを分ける
対談の採用面接と接客適性の考え方では、技術は入社後に教えられるため、面接ではコミュニケーションや接客への適性を重視していると説明されています。事前の質問対応や見学、面接を分け、迷う場合は別の担当者や現場の店長にも見てもらう運用です。
ここで参考にしたいのは、選考回数や採用率の数字より、「一緒に働く姿を、誰が、どの場面で確かめるか」です。経験者だから安心、明るく話すから大丈夫、と一項目だけで判断すると、自店で必要な接客とのずれを見落とします。
自店なら、初めて来るお客様の質問を想定し、説明を聞いた後にどう返すか、分からないことをどう確認するかを見ます。話の上手さだけでなく、相手の希望を聞く、必要なことを言い直す、困ったときに相談する、といった実務に近い行動へ落とす方法です。
勤務条件もこの段階で具体化します。通常の勤務地、別店での研修、応援を頼む可能性を説明し、実際に働ける条件を確認する。採用後に「系列店だからどちらでも行けるはず」と扱うと、接客教育とは別のずれを作ってしまいます。
カリキュラムは、進度を急がせるより教え漏れを見つけるために使う
研修カリキュラムと社内マニュアルの話では、決めた順番どおりに進まないこともあるが、何を教え、何がまだなのかを把握するためにカリキュラムを置いていると説明しています。技術だけでなく、問診、接客、電話対応も対象です。動画・文章のマニュアルと、トラブル時のQ&Aをスタッフが見られるようにしています。
「研修動画を全部見た」と「一人でお客様を迎えられる」は違います。忙しい店では、説明した担当者は教え終わったと思い、新人は質問するタイミングを逃したまま業務に入ることがあります。項目を残しておくと、本人の意欲の問題にせず、どの説明や練習が足りなかったかを話せます。
例えば、初回来店の受付なら、予約内容の確認、希望の聞き取り、説明、担当への引継ぎをひとまとまりにします。自店用の練習では架空の予約を使い、説明を受けた段階、一緒に行った段階、一人で実施して確認された段階を分ける。教える側が変わっても、次に何を練習するかが分かります。
表は横にスクロールできます
| 教育記録に残す欄 | 記入例・使い方 |
|---|---|
| 対象の仕事 | 初回来店の受付から担当者への引継ぎ |
| 必ず伝えること | 確認事項、待ち時間、分からない場合の連絡先 |
| できた段階 | 説明済み/一緒に練習/一人で実施して確認 |
| つまずいた場面 | 質問が重なったとき、予定と違う希望があったとき |
| 次の確認 | 指導する人、練習する項目、確かめる日 |
表を埋めることが目的ではありません。「受付はできる」と大きくまとめてしまうと、どの場面で止まるのかが見えなくなります。店長へ同じ質問が集まっているなら、その質問をQ&Aへ足すか、実演を伴う練習へ戻すかを決めます。
リピート率が落ちたら、技術が悪いと決めつけずに確かめる
対談の数値から課題を見つけ、接客と技術を確認する話では、店舗別・スタッフ別のリピート率や指名、追加コースの提案状況などを確認しています。数値に課題があれば、店長やサポート担当が技術と接客を見て、原因の仮説を立てる流れです。
重要なのは、数字を見るだけで終わらないことです。追加提案が少ないなら、そもそも説明する場面を作れていないのか、必要性を伝えられていないのか。再来店が少ないなら、最初の希望を聞き取れたか、提供内容が合っていたか、次に来る意味を説明できたか。何を見直すかによって練習内容は変わります。
対談では、カウンセリングから施術、最後の案内まで通して確認する検定も紹介されています。一度合格した後でも、自己流の癖がついたり、点数が下がったりするため、継続して確認する。マニュアルは入社時だけの教材ではなく、仕事がずれたときに戻る基準でもあるわけです。
自店で始めるなら、全項目を一度に点数化するより、今困っている場面を一つ選びます。例えば「初回の説明が担当によって違う」なら、同じ架空のお客様役で説明してもらい、必須項目が抜けていないかを確認する。数字は問題を探す入口にし、スタッフの評価や原因を、その数字だけで確定しないことが大切です。
店長へ指示を出す役割と、店長を助ける役割を決める
組織の指示系統とサポートの分け方では、会社から各店長へ指示を伝える流れに加えて、数値、技術、スタッフとの関わりを支える担当が説明されています。後半では、施術に入りながら得意分野で他店を支える形や、技術確認は対面、振り返りはオンラインで行う使い分けにも触れています。
二店舗の段階で、同じ役職をすべて用意する必要はありません。借りられるのは、「誰が決めるか」と「誰が教えるか」を曖昧にしない考え方です。店長が苦手な教育まで全部抱え、オーナーも同じ質問に答え続けるなら、現場が増えても任せられる範囲は広がりません。
自店では、予約変更の判断、技術練習、勤務調整などを分け、通常の相談先と、その人が不在のときの引継ぎ先を決めます。支援担当を他店へ出す場合は、元の店で減る接客枠も予定に入れる。役職名だけ付けて、指導する時間が確保されていない状態を避けましょう。
川口駅と東川口の違いを、研修と応援の計画へ入れる
川口駅ではJR京浜東北線・根岸線が案内され、東川口にはJR武蔵野線と埼玉高速鉄道の駅があります。「川口エリア勤務」とひとまとめにすると、応募者の通勤と、店側が考える研修場所の想定がずれる可能性があります。
川口駅側と東川口側に店を置く想定なら、研修をどちらで行い、何をオンラインで共有し、どの練習を対面で確かめるかを先に分けます。駅の路線情報だけで応援にかかる時間は決まらないため、自店の接客を引き継いで出発し、別店で準備を終えるところまで確認してください。
最初に作るのは、二店舗目の初週の担当表です。営業、教育、休憩、支援に出る時間を並べ、同じ人が二つの店で同時に必要になっていないかを見ます。穴があれば、人手不足なのか、教えられる人が一人しかいないのかを分ける。その違いが、採用を急ぐか、教育と権限の整理を先にするかの判断になります。
地域資料:JR東日本「川口駅」、JR東日本「東川口駅」時刻表、埼玉高速鉄道「東川口駅」。
店を増やす前に、「採用で確認すること」「教え直す基準」「店長を支える仕事」を一枚にすると、他の経営者にも悩みを具体的に伝えられます。うまく任せられた例だけでなく、任せ方を変えた失敗も聞き、自店の次の研修や担当配置へ戻してみてください。
店舗経営者倶楽部で、学びを自店の実践へ
店舗経営者倶楽部は、店舗経営者が現場の知恵を持ち寄り、学んだことを自店で試しながら、利益が残る店づくりを進めるための倶楽部です。物件・家賃、採用、集客、多店舗化などの課題を扱い、投資回収を早め、オーナーに依存しすぎない運営を目指します。
- リアル情報交換会:店舗経営者の成功した工夫や失敗した施策を聞き、自店との条件の違いを比べる
- 会員限定WEBセミナー:物件・出店、集客、採用、財務、AIなど、今の課題に合うテーマから学ぶ
- 実店舗出店マニュアル:出店前に確認する順番を整理し、準備の抜けを見直す
情報を集めて終わるのではなく、自店で実践し、数字を振り返り、続けられる仕組みにしていく。そのための学びと交流の場です。
