フランチャイズの既存店引継ぎとはどんな制度?メリットや注意点を見てみよう!

フランチャイズ店を開業する方法はいくつかありますが、そのうちの一つが既存店引継ぎです。

今回は、このフランチャイズの既存店引継ぎとはどんな制度で、どのようなメリットと注意点があるのかを解説します。

フランチャイズ店の開業を考えているオーナーにとってとても役立つ記事になるので、ぜひ参考にしてください。

フランチャイズの既存店引継ぎとは?

早速、フランチャイズの既存店引継ぎについて解説しましょう。

これは、本部が直接運営している店舗やすでに営業している繁盛店などをそのまま引き継いでフランチャイズ店を開業できる制度です。

つまり、自分で新たにフランチャイズ開業のための店舗を準備しなくても良くなるということですね。

 

フランチャイズの既存店引継ぎのメリット

フランチャイズの既存店引継ぎには様々なメリットがあるので、一つ一つ取り上げてみましょう。

 

新規開業のための労力を削減できる

フランチャイズ店を新規開業するとなると、店舗物件の選定や外装内装工事、設備の設置など様々な作業が生じます。

それに伴う費用も掛かります。

その点、フランチャイズの既存店引継ぎ制度を利用すると、すでにある店舗を活用するので、店舗物件の用意も内装外装工事も、設備の搬入も不要になります。

多少は手を入れる部分があるかもしれませんが、それほど大がかりなことにはならないでしょう。

そのため、既存店引継ぎにより、フランチャイズ店を新規開業する際の労力が大幅に削減できます。

 

開業までの時間が短縮できる

新規開業のための労力を削減できるとも関わってくることですが、フランチャイズの既存店引継ぎでは、開業までの時間を短縮できます。

物件を探したり、整備したりする時間が無くなるので、開業準備もしやすく、かなり早く開業まで持って行けるでしょう。

 

お店の存在は多くの人に知られている

フランチャイズの既存店引継ぎで新規開業するお店の存在はすでに多くの人に知られています。

繁盛店なら、たくさんのお客さまの利用がある状態のまま引き継げるでしょう。

ここは全く新しくフランチャイズ店を開業する場合と大きく異なる点です。

新規開業フランチャイズ店では集客に苦労することもありますが、既存店引継ぎでは以前からのお客さまに引き続き利用して頂けるので、集客維持がしやすいのです。

 

スタッフを引き継げる場合がある

フランチャイズの既存店引継ぎでは、お店そのものだけでなく、以前働いていたスタッフも引き継げる場合があります。

経験豊かで、スキルの優れたスタッフを引き継げれば、お店を引き継いだオーナーも嬉しいですね。

スタッフを新たに採用したり、教育や研修をしたりする手間もなくなるので、店舗運営もしやすくなるでしょう。

 

現状を確認できる

フランチャイズの既存店引継ぎでは、以前のオーナーが経営していた状態を把握しやすいです。

お客さま数の推移、売上や利益の状況などの情報も入手しやすいでしょう。

そのような状況が分かると、今後の計画も立てやすくなります。

全く新しくフランチャイズ店を開業する場合は、次の予想を立てるのも大変です。

予想したとしても、実際のお客さま数や売上、利益と乖離してしまうこともあります。

既存店引継ぎでは、そのような大きな乖離は起こりにくく、現状から次の状態も推測しやすいです。

 

低リスク

フランチャイズの既存店引継ぎのここまでのメリットを見ればお分かりになると思いますが、低リスクでの開業ができます。

新規フランチャイズ店の開業では少なからぬリスクを伴います。

フランチャイザーが言っているように集客ができて、儲かるのか未知数の部分もあります。

経営がうまくいかないと、フランチャイズから撤退しなければいけないこともあるでしょう。

フランチャイズの既存店引継ぎでは、そのようなリスクを抑えながらの店舗経営ができます。

繁盛店の引き継ぎともなれば、リスクは非常に少なく、成功の確率も高まります。

 

金融機関からの融資を受けやすくなる

フランチャイズの既存店引継ぎの場合、今後の経営状況、収益状況が予想しやすいです。

これは引き継いだオーナー自身にとってだけでなく、融資を検討する金融機関にとっても同じです。

今後の見通しが立てやすいお店に対しては、金融機関も積極的に融資をしてくれる可能性があります。

 

フランチャイズの既存店引継ぎにおける注意点

フランチャイズの既存店引継ぎのメリットをご紹介しましたが、いろいろなメリットがあるものです。

全く新規にフランチャイズ店を開業するよりも有利な点も多々あります。

ただし、注意点についてもしっかり頭に入れておく必要があります。

フランチャイズの既存店引継ぎにおける注意点を確認したうえで、利用すればそのメリットも享受しやすくなるものです。

そこで、どんな注意点があるのかを見てみましょう。

 

引継ぎは円滑に行われなければならない

フランチャイズの既存店引継ぎでは、引継ぎ作業が円滑に行われなければいけません。

前のオーナーの気持ちも大切にしながら、その経営スタイルやお客さまとの関係性を維持して、新たな店舗経営を軌道に乗せる必要があります。

万一引継ぎに支障が生じるようなことがあると、新店舗の展開に悪影響が出ることも考えられます。

 

引き継いだスタッフとの間で信頼関係を構築する

フランチャイズの既存店引継ぎでスタッフを引き継いだ場合は、そのスタッフとの間で信頼関係を構築するように努めなければいけません。

スタッフが「前のオーナーとの間はしっくりいっていたけれど、新オーナーとの関係がうまく築けない」などと思うようなことがあれば、困ります。

それではせっかく引き継いだ店舗の運営に問題が生じるかもしれません。

フランチャイズの既存店引継ぎで順調に店舗運営をするためにも、引き継いだスタッフとの関係構築が非常に重要になります。

 

本部からのサポートを十分に活用する

フランチャイズの既存店引継ぎでは新規店舗開業よりも商売自体はしやすいのですが、オーナーが変われば状況が変わることもあります。

もしかしたら、引継ぎ店舗の運営で失敗することもあります。

そのような事態は避けたいので、本部のサポートを十分に活用するようにしましょう。

本部からサポートを受けながら店舗経営スキルを学んでいけば、引き継いだフランチャイズ店の経営・運営共に成功しやすくなります。

 

出店希望地域に引継ぎ店舗が無いことも

フランチャイズの既存店引継ぎのメリットを見ると、私もこの制度を利用してみたいと思うこともあるでしょう。

しかし、オーナーの出店希望地域に引継ぎ店舗が無いこともよくあります。

フランチャイザーとしてもできるだけ新オーナーに成功してもらうために既存店を提供したいのですが、どこにでも店舗を用意できるわけではありません。

むしろ希望通りの場所にある方が少ないでしょう。

フランチャイズの既存店引継ぎ自体は歓迎すべきことではありますが、地理的な条件面で譲歩しなければいけないこともあります。

 

店舗が経年劣化していることも

フランチャイズの既存店引継ぎでは有利な店舗経営をしやすいのですが、課題があるとすると、店舗が経年劣化しているかもしれないことです。

前のオーナーがどのくらいの期間店舗を利用していたかにもよりますが、長期間になると、お店のあちこちが傷んだり汚れていたりする可能性があります。

そうなると、その修繕費用を用意しなければいけなくなるでしょう。

ここは忘れてはいけない点です。

 

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繁友 健志

繁友 健志

店舗経営のボランタリーチェーン【店舗経営者 倶楽部】(210加盟)のFC本部代表*経済誌「ビジネスチャンス」店舗開発について連載中*店舗不動産屋と痩身サロン「スピード美人」とドライヘッドスパ「癒し〜ぷ」のFC店を経営

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