フランチャイズオーナーチェンジとは?理由や押さえておきたいポイントを解説

「フランチャイズオーナーチェンジ」ってご存じでしょうか?

言葉を見ると、フランチャイズ店のオーナーが変わることだろうと推測できるでしょうが、詳しいことはご存じでないかもしれません。

そこで今回は、フランチャイズオーナーチェンジについて詳しく解説します。

フランチャイズ店を経営している方には重要な情報になりますから、記事の内容をよくチェックしてくださいね。

フランチャイズオーナーチェンジとは?

フランチャイズオーナーチェンジとは?ということで、まずはその意味を解説しましょう。

フランチャイズオーナーチェンジは、すでにあるフランチャイズ店の経営権が元オーナーから新オーナーに移り変わることを意味します。

フランチャイズ店の運営はストップさせず、オーナーや運営会社だけがチェンジされるということになります。

 

フランチャイズオーナーチェンジする理由は?

フランチャイズオーナーチェンジはなぜ行われるのでしょうか?

チェンジしなければいけないやむを得ない理由がありそうですから、取り上げてみましょう。

 

元オーナーの事業継続が困難になった

元オーナーが何らかの理由により、事業を継続できなくなると、よくフランチャイズオーナーチェンジが行われます。

何らかの理由とは、例えば、高齢・病気・家庭の事情など。

この場合、そのままフランチャイズ店をたたむのが惜しいと思われるときは、継承してくれる新オーナーを探すことになります。

 

事業承継

元オーナーが親族や第三者にフランチャイズ店の事業を承継させたいということで、フランチャイズオーナーチェンジが行われることがあります。

本部の方針

フランチャイズ本部の方針でフランチャイズオーナーチェンジが行われることがあります。

加盟店の再編成やより適切な運営ができるオーナーに切り替えたいなどの意向が働く場合もあります。

時にはちょっと不調なフランチャイズ店を盛り返すために、より強いオーナーにチェンジさせる場合もあるようです。

この場合、元オーナーと本部の間で軋轢が生じることがあるかもしれません。

ただ、チェンジに当たって買い取る形式にしておけば、スムーズに継承も進みやすくなるでしょう。

 

フランチャイズオーナーチェンジを行うポイントはここ!

フランチャイズオーナーチェンジを行う上でいくつか押さえておくべきポイントがあります。

これらのポイントを無視してしまうと、チェンジがスムーズにできませんから、よくチェックしたうえで臨んでみましょう。

 

本部に報告し、承認を得ないといけない!

フランチャイズオーナーチェンジをオーナー側で行う場合は、本部に報告し、承認を得ないといけません。

フランチャイズ契約では本部から様々なサポートを受けられますが、その分本部の意向を無視できません。

勝手にオーナーチェンジなどできないのです。

元オーナー、新オーナー共に本部としっかり協議の上、チェンジの手はずを進めることになります。

 

オーナーがチェンジしても、契約内容や経営方針はチェンジしないことがある

フランチャイズオーナーチェンジが行われ、新オーナーの元に経営権が移っても、契約内容や経営方針などはチェンジされない場合があります。

店舗運営の仕組み、ブランドイメージなどもそのまま引き継がれます。

新オーナーとしては自分独自の手法を取り入れたくなるかもしれませんが、フランチャイズ契約ではこれまで同様に本部の意向に従わなければいけません。

ただし、契約内容については、見直しが行われる可能性も残っています。

 

新オーナーの役割はこちら

フランチャイズオーナーチェンジが行われ、引き継いだ新オーナーの役割はこうなります。

  • 本部と契約を結び直す
  • 加盟金やロイヤリティを本部に納める
  • 本部からノウハウの提供を受け、商標や商号を使用させてもらう
  • 店舗経営責任者として、店舗運営全般に采配を取る

基本的にチェンジされた新オーナーと元オーナーで役割が変わるわけではありませんが、これまで以上に経営が順調に進むように努力はしなければいけないでしょう。

 

資産や負債が引き継がれるかも

フランチャイズオーナーチェンジにより、元オーナーから新オーナーへ資産や負債が引き継がれるかもしれません。

資産というと、店舗の設備や在庫なども含まれます。

負債が引き継がれるのはおもしろくないでしょうが、引き継ぎ時の取り決めにもよるでしょう。

 

従業員への説明を尽くし、モチベーション維持に努める

フランチャイズオーナーチェンジが行われても、チェンジするのはオーナーだけで、従業員やスタッフは変わらないのが普通です。

前の従業員を引き継ぐことになります。

そうなると、オーナーチェンジする内容を従業員に丁寧に説明し、モチベーション維持にも努めなくてはいけません。

新オーナーの元でも熱心に働いてもらいたいですからね。

 

フランチャイズオーナーチェンジのメリット

フランチャイズオーナーチェンジにはどのようなメリットがあるでしょうか?

本部にとってもオーナーにとってもメリットがありそうですから、いくつかコレクトしてみましょう。

 

元オーナーは安心して撤退できる

フランチャイズオーナーチェンジが行われると、次の新オーナーに事業が引き継がれますが、普通は信用できる新オーナーが引き継いでくれます。

元オーナーよりも著しく性格や能力で劣るオーナーが引き継ぐこともないでしょう。

それだけに、元オーナーも安心してフランチャイズのオーナーを代わってもらうことができ、撤退もしやすくなります。

 

新オーナーはリスクを抑えた店舗経営ができる

フランチャイズオーナーチェンジにより事業を引き継いだ新オーナーはリスクを抑えながらの店舗経営ができます。

前のお店の利点はそのまま継承できるからです。

立地条件・集客条件・市場条件などもそのままです。

お客さまはオーナーがチェンジしたからといって、店舗利用をやめることもないでしょう。

引き続きフランチャイズ店を利用してくれるはずです。

そのため、様々な面で好条件でスタートできますから、新オーナーにとってもありがたいでしょう。

 

業績が上がるかも

フランチャイズ本部の方でオーナーチェンジを行うこともありますが、これが功を奏して、店舗の業績が上がるかもしれません。

業績が上がると、本部の方に入るロイヤリティ収入が増えることもあります。

その辺が本部がフランチャイズオーナーチェンジを行う狙いでもあるでしょう。

 

フランチャイズオーナーチェンジのデメリット

フランチャイズオーナーチェンジのメリットを取り上げてみましたが、デメリットはないのでしょうか?

あるとすれば、どんなことでしょうか?

以下にまとめてみましょう。

 

既存店の課題も引き継いでしまう

フランチャイズオーナーチェンジが行われると、新オーナーは既存店が抱える課題も引き継いでしまいます。

建物が老朽化したり傷んだりしている、元オーナーがお客さまとトラブルを起こしていた、或いは物件所有者との間でトラブルがあった、設備が古いなどの課題もそのまま継続することになります。

これは新オーナーにとってもちょっと困る点でしょう。

元オーナーが課題を全て解決してくれた段階でオーナーチェンジが行われればいいのですが、そうなっていないケースもあります。

 

物件の確認がしにくい場合も

フランチャイズオーナーチェンジが行われる際、新オーナーは物件の調査をしたうえで臨みたくなるでしょうが、その時点で元オーナーは店舗運営していることでしょう。

店舗運営が継続している中での物件確認はしにくいものです。

お客さまが来店中かもしれず、そこに割って入っての内覧もしにくいでしょう。

営業中のお店ということになると、細かな状況調査を進めにくくなることもあります。

 

業績が上がるとは限らない

フランチャイズオーナーチェンジにより、新オーナーが引き継いでくれたら、業績が上がるのではと本部も思いたくなるでしょう。

新オーナー自身そのつもりのはずです。

しかし、商売は蓋を開けてみるまで分かりません。

フランチャイズオーナーチェンジでは低リスクで店舗経営ができると言っても、必ず成功すると保証されているわけではないのです。

思うような成果が出ないこともあります。

 

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繁友 健志

繁友 健志

店舗経営のボランタリーチェーン【店舗経営者 倶楽部】(210加盟)のFC本部代表*経済誌「ビジネスチャンス」店舗開発について連載中*店舗不動産屋と痩身サロン「スピード美人」とドライヘッドスパ「癒し〜ぷ」のFC店を経営

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