フランチャイズはやばい!?面倒なことにならないための方策を考えてみよう

フランチャイズに加盟して、ビジネスを成功させたいと思うオーナーもいます。

確かにフランチャイズ加盟にはメリットもいろいろあり、成功しているオーナーもたくさんいます。

ところが、そのような中にあっても、「フランチャイズはやばい」という考え方もあるのです。

どうしてフランチャイズがやばいのでしょうか。

今回は、この辺の事情に迫ってみましょう。

フランチャイズがやばいと言われる理由

どうして「フランチャイズはやばい」と言われるのでしょうか。

理由があるはずですから、確認してみましょう。

 

やめたくてもやめられなくなることがある

フランチャイズに加盟するオーナーは夢と希望にあふれていることでしょう。

これからドンドン儲けようとも思っているはずです。

ところが、その夢と希望を裏切るような事態になることがあります。

フランチャイズ店経営が思わしくなくなり、赤字になってしまうのです。

そうなると、フランチャイズから脱退、つまりやめたくなることもあるでしょう。

しかし、これがかなり難しい問題でもあるのです。

更新期間を迎える前にフランチャイズ契約を解除しようとすると、多額の違約金が発生することがあるのです。

場合によったら数百万円くらいの違約金が発生することがあります。

ただでさえフランチャイズ店の経営で赤字が出ているのに、さらに違約金まで請求されたらどうでしょうか。

とても支払いきれないという事態になるかもしれません。

そのため、赤字であってもフランチャイズ店経営を継続せざるを得ないこともあるのです。

また、フランチャイズ加盟をするときに本部から融資を受けていると、契約解除の時は借りたお金を全て返済しなければいけなくなります。

これも難しい場合もあり、フランチャイズをやめたくてもやめられない状況に陥ることがあります。

やばい状況ですね。

 

本部のサポートは受けられるが⋯

フランチャイズに加盟すれば、本部から様々なサポートが受けられることは確かです。

それはありがたいことであり、サポートが功を奏して、フランチャイズ加盟店のビジネスが順調に進むこともあるでしょう。

しかし、絶対ということではありません。

本部がサポートしてくれるにしても、店舗運営自体は各加盟店のオーナーがやるべきことです。

集客も経理も管理も全てオーナーの責任になります。

これは簡単なことではなく、本部が言うようにうまくできるとは限りません。

そうなれば、フランチャイズ店の経営も思うように進まなくなる恐れもあります。

実際にそのような例も多く、この辺も「フランチャイズがやばい」と言われる理由でしょう。

 

契約前と契約後で大きなギャップがある

フランチャイズ加盟店を募集している広告を見ると、加盟によって大きな成功をつかめるようなことが書いてあります。

「儲かりますよ」ということなのでしょう。

実際に契約前にはうまい話を聞かされることもあります。

しかし、契約後蓋を開けてみたら、そうではなかったというケースもよくあるのです。

思うように集客できない、たいして儲からない、最初の触れ込みどおりのサポートが受けられないなど、さまざまな問題が生じることがあります。

このようなことがあると、フランチャイズに加盟したオーナーも幻滅すると共に、商売を継続するのが難しくもなるでしょう、

このようなケースはよくあるもので、この辺も「フランチャイズはやばい」と言われる理由です。

 

オーナーの労働時間が過酷になることも

フランチャイズに加盟したオーナーの労働時間が長くなることはよくあります。

本部のサポートがあっても、お店の運営自体はオーナーが行わなければならず、成功に向けてするべき業務も増えるからです。

それがある程度のことならまだしも、時にはかなり過酷な労働時間になることもあります。

人手不足でオーナーがカバーしなければいけないことが増えることもあるでしょう。

営業時間を勝手に短縮することも許されていません。

加盟店としての責任もあるので、オーナーとしてはどうしてもがんばらざるを得ません。

しかし、その労働が過酷になると、体調を崩したりすることもあります。

中には、過労死寸前というオーナーもいるほどです。

これでは「やばい」と言われても仕方がない労働状況でしょう。

 

フランチャイズ加盟でやばいことになる前に防ぐ方法はある?

フランチャイズがやばいと言われる理由を挙げてみましたが、そのようなやばいことにはなりたくないですよね。

そのために、防止策を講じておく必要があります。

では、どのようにすればフランチャイズでやばいことにならずに済むでしょうか。

具体的な方策を考えてみましょう。

 

まずは自己分析をしよう

フランチャイズに加盟するに当たって、まず自己分析をしっかりしておきましょう。

自分のことがよくわからないままフランチャイズに加盟しても、商売は成功しません

次のようなことを整理しておく必要があります

  • 自分の経歴
  • 得意なことや向き・不向き
  • 自分の性格
  • 築いてきた人脈
  • フランチャイズ加盟後にやりたいこと
  • 我慢できることと我慢できないこと

自己分析をしたうえでフランチャイズを探せば、自分にふさわしいところが見つけやすくなります。

 

業界研究をしよう

フランチャイズ加盟をすると言うことなら、その業界についての研究を自分でする必要があります。

何も知らない業界に入っても、商売はうまくいかないでしょう。

いくらフランチャイズ本部のサポートがあるとはいえ、自分でも業界研究くらいはしておかないといけません。

業界選びで言うと、一時的な流行りに乗った業種でフランチャイズ加盟するのは危険です。

流行が去れば、その業界の需要も大きく下がり、商売もうまくいかなくなるでしょう。

将来を見据えながら、この業界に参入すれば成功の見込みがありそうだというところを選ばないといけません。

そうすれば、「フランチャイズがやばい」という目には遭わなくて済むでしょう。

 

本部からの話だけを頼りにはしないこと

フランチャイズ加盟に当たって、本部と面談をすることになりますが、そこで様々な話があるはずです。

「うちのフランチャイズに加盟すれば、このようなことがあります」と言った話もあるでしょう。

良心的な本部なら、その際にデメリットや注意点も教えてくれるはずです。

それでも、本部からの話だけを頼りに契約を進めるのはよろしくないです。

自分でもリサーチしてください。

リサーチ項目としては次のようなものがあります。

  • すでに加盟しているオーナーの意見を聞いてみる
  • 本部の業界での実績を確認する
  • 本部ブランドの人気・知名度を調査する
  • 商材の需要を調査する
  • 口コミ・評判をチェックする
  • 地域ごとの需要を調査する

フランチャイズ加盟前にリサーチを徹底することは非常に重要で、これでやばいフランチャイズにかかわらずに済むようになるでしょう。

 

契約内容の詳細をチェックする

フランチャイズ契約を結ぶときに交わす契約書の内容は詳細にチェックしましょう。

曖昧な理解のまま契約に進んでしまうと、後でトラブルになる恐れがあります。

チェック項目としては次のようなものがあります。

  • 本部に支払うことになるロイヤリティなどの金額や支払い方法
  • 本部から受けられるサポート内容
  • 解約時の取り決め

ロイヤリティなどのお金の問題は、トラブルになりやすい部分ですから、しっかり確認しておいてください。

本部から受けられるサポート内容が抽象的になっていることがあります。

それでは、どんなサポートが受けられるのか具体的な内容がわからないかもしれません。

ここも重要部分ですから、本部に聞きただしましょう。

サポートのいかんがフランチャイズで成功するかどうかの鍵を握っているので、要チェック要素です。

解約時のトラブルも避けるためにお互いが納得できる取り決めを結んでおく必要があります。

フランチャイズ契約で十分な詰めを行っておくと、後でやばいことになりにくくなりますね。

 

開業資金は多めに用意しておこう

「開業資金が0円でも大丈夫」と謳っているフランチャイズ本部もありますが、実際には物件取得費、広告宣伝費なども必要になってきます。

開業後も運転資金、生活費などを用意しないといけません。

そのため、開業資金0円でフランチャイズ店を始めるのは危険です。

ある程度余裕のある状態でフランチャイズビジネスを始める方が、やばいことにならずに済むでしょう。

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繁友 健志

繁友 健志

店舗経営のボランタリーチェーン【店舗経営者 倶楽部】(210加盟)のFC本部代表*経済誌「ビジネスチャンス」店舗開発について連載中*店舗不動産屋と痩身サロン「スピード美人」とドライヘッドスパ「癒し〜ぷ」のFC店を経営

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