デザートスイーツの「シャトレーゼ」のフランチャイズの評判はどう?

『シャトレーゼ』というスイーツショップがあります。

和洋菓子、アイスクリーム、パンなど様々な商品を扱い、人気店にもなっています。

この『シャトレーゼ』が積極的にフランチャイズビジネスを展開中です。

今回はその概要や評判を紹介することにしましょう。

シャトレーゼとは?

シャトレーゼ』がどんなお店かご存じの方もいるでしょうが、詳しくない方もいるので、説明をしましょう。

『シャトレーゼ(株式会社シャトレーゼ)』は山梨県甲府市に本社を構える会社で、洋菓子、和菓子、アイスクリーム、パン、飲料の製造・販売およびFC店の全国展開などを事業内容にしています。

従業員数は単体で2,600名、売上高は2025年3月期単体で1,414億円です。

『シャトレーゼ』では、お客さまのことを考え、次のような取り組みをしています。

こだわりの厳選素材を使用 ・八ヶ岳の大自然で育った牛の生乳を毎日工場へ直送
(風味を損なわないように時間をかけて低温殺菌)
・毎日契約農家から届けられるうみたて卵(自社工場で割卵し、すぐにお菓子にする)
・飲料水としても人気の高い白州名水を使い、お菓子づくりを行っている
・北海道十勝産小豆を白州名水を使用し、自社工場で炊き上げている
・一年を通して高品質な苺を産地から直接仕入れ、お菓子づくりに使用
・最高品質と言われるベルギー産クーベルチュールを使って、口溶けなめらかなチョコレート菓子をお届け
安全・安心なお菓子づくり ・2014年9月に「品質管理および品質保証の国際規格」であるISO9001の規格に準ずる「シャトレーゼ品質マネジメントシステム」を構築し、認証取得
・2016年2月に「食品安全マネジメントシステム(FSMS)の国際規格」であるISO22000の規格に準ずる「シャトレーゼ食品安全マネジメントシステム」を構築し、認証取得
糖質カットのお菓子 糖質が気になり食べたくても食べられない方のために、ノンカロリー甘味料を使用したお菓子を完成させた
アレルギー対応ケーキ 食物アレルギーでケーキを食べたくても食べられない方のために、乳・卵・小麦粉を使用しないケーキ作りを行っている

次に、『シャトレーゼ』では、お菓子を自社工場で製造し、自社流通システムで循環させています。

自社工場での製造により、徹底した品質管理ができ、コスト削減も実現しています。

「ファームファクトリー」と呼ばれる独自の自社流通システムも採用。

原材料の仕入れから製造、配送までこのシステムにより行われ、お客さまの元へ新鮮でおいしいお菓子を届けてくれます。

 

シャトレーゼのフランチャイズについて

『シャトレーゼ』は積極的にフランチャイズ展開をしています。

全国850店舗を超える信頼と実績があり、開業オーナーを強力にサポートしています。

ただ、残念なことに2025年7月6日現在では、新規のフランチャイズオーナー・物件の募集は行っておりません。

そこで過去の事例から、その特徴を紹介しましょう。

 

加盟に必要な費用

『シャトレーゼ』のフランチャイズ加盟に必要な費用をまとめてみましょう。

費用項目 金額
加盟預託金 500万円(契約期満了時に返還される)
研修費用 20万円
ロイヤリティ 0円
開業手数料 30万円(開業前オープン準備費用)
建築設備費用 4,000万円~(店舗形態による)
開業準備費 300万円 求人・開業告知・備品一式

この表を見ればわかるように、建設準備費用がかなり高くなっています。

居抜き物件を利用するなどすれば、費用を抑えることもできるでしょう。

『シャトレーゼ』のフランチャイズには加盟金に代わり、加盟預託金というものが設定されています。

500万円と高額ですが、契約期間が終了すると、このお金は返還されるので心配には及びません。

『シャトレーゼ』のフランチャイズで大きな意味を持つのがロイヤリティ0円という項目でしょう。

通常フランチャイズ加盟では、一定のロイヤリティが発生しますが、それが無しというのは店舗オーナーにとってもありがたい点です。

 

契約概要

次に、『シャトレーゼ』フランチャイズの契約概要を確認してみましょう。

項目 内容
契約期間 10年
売り場面積 35~55坪
営業時間 9:00~21:00
定休日 年中無休
売上金本部送金義務 ない

店舗物件の売り場面積は35~55坪程確保する必要がありますが、オーナー自ら物件を探すこともできます。

もしくは、本部に優良物件を紹介してもらうこともできます。

 

資格や条件

『シャトレーゼ』ではフランチャイズ加盟を希望する方の経営資質と情熱が第一と考えています。

その上で、投資を行うにあたり財務内容など詳しい資料も提出してもらいます。

他の同業菓子店を経営している方は『シャトレーゼ』のフランチャイズに加盟できません。

 

複数店舗経営も可能

『シャトレーゼ』のフランチャイズ店は複数店舗の経営も可能です。

実際に3店舗以上経営されているオーナーもいます。

ただし、そのためには高い経営手腕を要し、まずは第一店の成功が先決です。

 

シャトレーゼフランチャイズのメリットについて

『シャトレーゼ』のフランチャイズに加盟することで、どのようなメリットが得られるでしょうか。

いくつかこれは!というメリットを挙げてみましょう。

 

人気スイーツ店のブランド力が絶大

『シャトレーゼ』といえば、人気スイーツ店です。

その名称を冠したフランチャイズ店をオープンできれば、ブランド力を存分に活用できるでしょう。

『シャトレーゼ』のスイーツはおいしくて見栄えも良く価格も良心的とあって、評判も上々です。

さらにテレビやSNSなどでも話題を集め、幅広い層からの利用も見込まれます。

そんな『シャトレーゼ』ブランドを活用できる意味は大きいですね。

 

研修やサポート体制が充実

『シャトレーゼ』のフランチャイジーは充実の研修やサポートを受けられます。

店舗経営や店舗オペレーションのノウハウ、新規オープンに向けての店長トレーニング、各種教育プログラムなども研修とサポートに含まれるので、オーナーも店舗運営がうまくできるようになるでしょう。

接客業未経験の方でも、このような研修やサポートを活用すれば、フランチャイズ店を成功に導きやすいです。

 

ロイヤリティがない

すでに説明したことですが、『シャトレーゼ』のフランチャイズに加盟してもロイヤリティの支払いが発生しません。

通常の飲食店フランチャイズだと、売り上げの3~10%ほどがロイヤリティ負担になるのですが、これがないのはオーナーとしては嬉しいポイントです。

手元に残るお金も大きくなりますから、収益性も大いに上がるでしょう。

 

業績好調のシャトレーゼ

『シャトレーゼ』の業績は好調です。

競合店もある中にあって、『シャトレーゼ』ならではの強みがあるからでしょう。

シャトレーゼとは?」のところで紹介した取り組みはお客さまからも好評を得ています。

『シャトレーゼ』のスイーツでしか体験できないような特徴も多いです。

それだけに現在の好調も継続すると思われ、フランチャイジーもその好影響をそのまま活かすことができるでしょう。

 

シャトレーゼフランチャイズのデメリットについて

『シャトレーゼ』フランチャイズのメリットを取り上げてみましたが、ではデメリットの方はどうなっているでしょうか。

こちらも確認の必要があるので、挙げてみましょう

 

初期費用が高い

フランチャイズ店開業ともなればまとまった初期費用が必要ですが、『シャトレーゼ』のフランチャイズ店開業の場合は、その費用が高めです。

他のフランチャイズ店開業よりも初期費用が高くなりやすいですね。

ただ、ロイヤリティがない点やビジネス成功の確率が高い点などから、高い初期費用の分を取り戻すことは可能です。

 

スタッフ管理が大変かも

『シャトレーゼ』フランチャイズ店の売り場面積は35~55坪です。

結構な広さがあるので、スタッフ人員の確保が必要になってきます。

パートやアルバイトでも、1日に20名くらい必要になるかもしれません。

それだけの人数のスタッフを管理するのは大変でしょう。

シフト管理や労働時間調整、配置決めなど、苦労することがあるかもしれません。

 

シャトレーゼフランチャイズ開業までのフロー

2025年7月6日現在、新規のフランチャイズ募集を停止している『シャトレーゼ』ですが、今後再開される可能性はあります。

そのときのために、フランチャイズ店開業までのフローを確認しておきましょう。

 

①加盟相談・初回面談

まずは加盟相談・初回面談からです。

この場で、『シャトレーゼ』の経営理念やコンセプトについての説明があります。

その上で、加盟希望者の価値観や事業概念についてのヒアリングがあるでしょう。

 

②加盟審査

加盟相談・初回面談が済んだら、『シャトレーゼ』の方で加盟希望者の審査を行います。

その際は、経営スキル・資産などが吟味されるでしょう。

 

③立地調査・事業計画

加盟希望者が『シャトレーゼ』フランチャイズの加盟審査に合格したとします。

そこで次に行われるのが出店に向けて物件検索や物件調査です。

『シャトレーゼ』側で候補となる物件の調査をし、その結果が審査に合格したオーナーに報告されます。

 

④出店調査

出店予定地が適切かどうかの調査が行われます。

 

⑤面接

ここで本部と加盟希望者の間で面接が実施され、最終調整に入ります。

 

⑥加盟店基本契約

面接で細かい詰めを行い、双方が納得できたら、本部と加盟希望者の間でフランチャイズ基本契約を締結します。

 

資格認定研修

基本契約が締結できたら、いよいよフランチャイズ店開業に向けての準備に移行します。

ます行われるのが資格認定研修です。

内容は以下のようになっています。

  • シャトレーゼ店舗の経営について1泊2日の講義を本部で受講
  • 本部にて店舗オペレーションや工房(菓子作り)に関して8泊9日の研修や新店立ち上げの研修に参加

⑧店舗オープン

ここまで来たら、後はフランチャイズ店をオープンするだけです。

開店イベント期間中のアルバイト研修などについては、本部スタッフによる常駐フォローがあります。

 

シャトレーゼフランチャイズの評判

ここまで、『シャトレーゼ』フランチャイズの特徴を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

2025年7月6日現在、新規のフランチャイズ店を募集していない『シャトレーゼ』ではありますが、なんとなく興味を覚えたのではないでしょうか。

成長産業でもあるスイーツ業界、独自の強みがある『シャトレーゼ』と言うこともあり、今後の展望には期待大です。

それだけに、将来機会があれば、『シャトレーゼ』のフランチャイズに加盟してみたいと思う方もいるでしょう。

そこで、実際に『シャトレーゼ』のフランチャイズ店を経営しているオーナーの評判を確認してみましょう。

果たして商売はうまくいっているのか、加盟して良かったのか、要チェックですよ。

 

本部サポートについて

『シャトレーゼ』の本部サポートについての評判があります。

簡単にまとめてみましょう。

「本社でのオーナー研修 店舗でのトレーニング研修など、全て自身で参加。

未経験分野への進出でしたが、スタッフの採用面接に関する詳細なマニュアルもあり助かりました。

開業時には1日1,000人ものお客さまの来店があり、おおわらわでした。

でも、本部のトレーナーのサポートがあったおかげで、うまくいきました。」

この方は『シャトレーゼ』のフランチャイズ店開業に向けてひたすら努力したようです。

その甲斐あって、開業時に1日1,000人も来店がありました。

さすがに大人数の来店には大変だったでしょうが、本部スタッフのサポートで乗り切られたそうです。

めでたしめでたしですね。

 

店舗運営について

次は、『シャトレーゼ』フランチャイズ店の店舗運営に関する評判です。

「フランチャイズ店の運営に当たって、目を配らなければいけないことがたくさんあります。

仕入・従業員の給料・求人広告の出稿・スタッフの働きぶりなどなど。

これらは大変なことではあるものの、全ての決定権は自分にあるので、スピーディーに対処できています。

この点が嬉しかったですね。

その結果が思った通りになると、悩みは多くてもやりがいを感じています。」

この方は『シャトレーゼ』フランチャイズ店の経営に大変な思いもしているようですが、自分で責任を持ちスピーディーに対処されています。

苦労が多くても、やりがいのある店舗経営になっているそうです。

 

不安はあったが⋯

次は、コロナ禍でのフランチャイズ店開業で不安があったという方の評判です。

「コロナ禍でのフランチャイズ開業だったので、不安要素が大きかったです。

しかし、本部から店舗開発担当者やエリア担当SV、サポートチームのサポートもあり、無事開業に至りました。

現在は2店舗運営し、たくさんのお客さまにご来店いただいております。

食品販売は難しい仕事ではありますが、担当SVの指導もいただきながら順調に運営ができているので、「やってよかった」と思っております。」

この方はコロナ禍で『シャトレーゼ』フランチャイズ店を開業しようとされたそうで、かなり不安だったのでしょう。

それでも、本部スタッフからの丁寧なサポートにより、無事開業までこぎ着けられました。

その後も順調にフランチャイズ店の運営ができているようで、喜んでおられます。

引用元:X

こちらの方は『シャトレーゼ』のフランチャイズ店と思われるお店を利用したようです。

オーナーとおぼしき方が凄く年を召された老夫婦だったとのこと。

本当にオーナーかどうかはわかりませんが、年を召されているからこその親切な接客になっていたのかもしれません。

引用元:X

『シャトレーゼ』のフランチャイズ店で働いていた方からの評判になりますが、かなり辛口コメントになっています。

「最低な店だった」と言った後にその理由を挙げておられます。

これが本当なら、確かに最低のお店のようですが、全てのフランチャイズ店に言えることなのでしょうか。

ほかにこのような評判は見当たらないので、たまたまそのお店がそうだったということかもしれません。

とにかくもしこのようなことがあるようなら、『シャトレーゼ』側で対処してもらわないとこと困ります。

ただ、この評判は2021年のものなので、現在はもうこんなフランチャイズ店はないのではないでしょうか。

あれば、大きな問題にもなっているでしょう。

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繁友 健志

繁友 健志

店舗経営のボランタリーチェーン【店舗経営者 倶楽部】(210加盟)のFC本部代表*経済誌「ビジネスチャンス」店舗開発について連載中*店舗不動産屋と痩身サロン「スピード美人」とドライヘッドスパ「癒し〜ぷ」のFC店を経営

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